富岡中部祇園祭礼「奉納花火大会」  (2008年観覧記録)
 
2008年度(平成20年)の観覧記録です     中部の花火情報館


 
 開催日 平成20年(2008年)7月12日(土)
 場所   愛知県新城市富岡中部田島地内
 時間   19.20〜20.50(奉納花火大会)
 主催   富岡中部祇園祭礼保存会
 共催   富岡中部地区
 問合せ  新城市観光協会(新城市役所 0536-23-1111代)

 富岡地区の歴史のある祇園祭りを祭礼保存会として継承されている祭りで、7月12日(土)
 は上記時間にて花火奉納、翌13日(日)は午前9.00から正午まで神事と笹踊りなどが行
 われる。
 煙火担当  (有)村松煙火工場

 会場本部    
  

新城市は富永神社(旧牛頭天王社)に代表される旧天王祭(祇園祭)としての奉納煙火が現在も広く継承されています。江戸期は旧暦6月15日前後が各地の天王祭の定例日であったようですが、現在は新暦になり7月中旬から末頃の開催が多く、この周辺では7月第2土日が多いようで、当日は村松煙火さんの担当だけで周辺5ヶ所で花火を揚げるとの事で、実に奉納煙火の盛んな地域ですね。山間地の為、新城市の奉納煙火では各地で10号玉もよく揚っているようです。
本日こちらに観覧にお伺いしましたのは、その新城市の奉納煙火の中でも、此処は例年村松煙火さんの複数の10号玉が見られるという事で、今回初めての観覧です。
山合いののどかな田園地帯で、中央の車の部分が花火設置場所、見学会場は右端周辺で、ここは会場の反対側で花火開始前には進入規制となる場所です。
祇園祭
近くの「一鍬田天王祭」と同じく此方も神社は無く、八名小学校の南方の県道沿いに祭事用の社があり、津島神社への代参による御札を祀ってあります。

天王祭の天の字の提灯、明かりは入れないとの事でした。
天王さんの社、社というより覆殿という感じで中に神棚は無く、津島神社の御札だけを祀っていました。 木製の蜀台に天王社由縁の天の字が透かし彫りされていました。

公民館で祭りの準備がされていました。 トラックの荷台を使った囃子屋台。 神輿 燈明具



手筒花火
本日の手筒はようかん棒15本、3〜5斤手筒33本、大筒1基、仕掛け乱玉1基という規模です。風向きが本部席会場からは全くの逆風で、発揚の都度大量の煙が押し寄せ撮影にはなりませんでした。手筒は写真のように2名ずつの奉納。

打上花火
今回の打上花火は10号玉9発、8号玉6発、3〜6号玉152発、スターマイン2回という規模で、通常の奉納煙火はどちらかといえば手筒奉納が中心ですが、こちらはプログラムにも「奉納花火大会」と謳っているように、打上花火をメインとされているようです。
煙火担当の村松煙火さんの特色のある玉に「錆菊(さびぎく)」という玉がありますが、今回は撮り逃がして写真はありませんが、八重芯、三重芯も見られ、エンドは3基・5基のワイドスターマインもご披露と非常に楽しめました。
5号染分け 5号分砲千輪 6号彩色千輪
8号マジック 8号変化菊 10号引先四度変化
10号八重芯変化菊残輪 10号芯入錦冠 10号三重芯錦冠
スターマイン スターマイン スターマイン

錆菊という花火
マジック星を使った錆菊(さびぎく)という名の花火に出合ったのは、下図の写真に記載の2003年の遠州ふくろいの花火で三遠さんの8号競技玉ですが、芯が開いた後に親星の引きが全く見えずに、暫くして突然光露部分が真円に開花するという斬新な素晴らしい玉でした。その後は同一玉は見られる事無く、三遠さんではこのマジック星を使った「マジック牡丹」という作品が翌年から登場して現在も見られますが、三遠さんと同時期に村松煙火さんでも奉納煙火にこの良く似たマジック星を使った「錆菊」という玉を使用され、現在も田原まつりを初め良く見られます。
マジック星とは菊星の引きの光跡を目視出来ないほど極力薄くして消えたように見せる技法で、近年多くの業者でも作品に変化を付けるために使用されていますが、この村松煙火さんの「錆菊シリーズ」は私のお気に入りの玉の一つでもあります。
煙火業者さんは皆さんそれぞれに一般に人気の玉や注文の多い玉にかかわらず、自ら惚れ込んだこだわりの玉というのをお持ちですが、以前村松さんにとある機会にお話をお聞きした時に、こだわりの玉はやはりこの錆菊と語られておられました。
2003年遠州ふくろい「8号八重芯錆菊」
三遠煙火(株)
2004年蒲郡まつり「5号土星芯錆菊」
(有)村松煙火工場
  2004年蒲郡まつり「8号緑パチパチ芯錆菊」
       (有)村松煙火工場


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