第8回 全国伝統花火サミット2007 清内路


                                                 観覧記録  中部の花火情報館

下清内路煙火
開催日 平成19年(2007年)11月3日(土)
場所   長野県阿智村 昼神温泉イベント広場
時間   サミットの部 PM2..00〜4.00頃
      実演の部   PM6..00〜8.00頃

主催  全国伝統花火サミット実行委員会
     下清内路煙火有志会
後援   文化庁・阿智村・昼神温泉・清内路村

全国の伝統花火の伝統の継承と技術の研鑽を目的とした保存会会員による持ち回りで毎年各地で開催されているようです。
行事は講演会を中心としたサミットの部と場所を移しての実演の部の2部に大きく分かれます。サミットの部は一般の参加は予定されていませんが、実演の部は観覧は自由です。

来年(2008年)は蒲郡市で開催されると発表されました。


 サミットの部

今回参加団体(順不同) 団体名青字は実演の部披露団体
長野県下清内路煙火保存会 長野県・犀川神社杜煙火保存会 愛知県・兎足神社花火奉賛会晃煙社
愛知県椙本八幡社綱火保存会 愛知県・豊川進雄神社煙火保存会 愛知県豊橋手筒花火保存会
愛知県一鍬田天王祭保存会 愛知県・蒲郡西町「に組」煙火保存会 三重県・三重御園手筒花火彗星会
岐阜県手力雄神社奉賛会 滋賀県篠田の花火保存会 滋賀県甲賀手筒花火保存会
静岡県・朝比奈龍勢保存会 静岡県・草薙神社龍勢保存会 徳島県赤松煙火保存会

講演会
「薬研を使った黒色花火の製造」講師・下清内路煙火有志会 櫻井義成様
<講演会場風景> <これが薬研(やげん)>
現在伝統煙火団体として火薬の製造から手掛ける団体は希少ですが、この清内路煙火有志会はその数少ない団体として原料の炭焼きから薬研を使った粉末化まで手掛ける貴重なお話がなされました、黒色火薬原料として硝石・硫黄は既成共通製品ですので、独自の特色を出すには炭にする木の種別、炭と鉄粉の粒度、この配合割合や詰める時の焼酎などの湿し材の選別などがポイントになるようです。
下清内路では8月下旬から炭焼きを始め「つつじ・さわら・桐」などを利用、この木の種類によって火薬の強弱が左右される、炭が出来ると9月下旬から3週間ほどかけて8台の薬研を使っての粉末化作業が大変との事でした。


 実演の部

1・開会セレモニー(花火太鼓ー清内路村の小学生の皆様)  PM6.00頃〜
2・開催地村長挨拶
3・伝統花火実演披露(上記8団体)            〜PM8.00頃

第2部として「実演の部」はPM6.00〜8.00頃まで参加団体の実演が行われました、参加8団体の内5団体の奉納煙火はすでに各地元での観覧済みで当HPでも観覧記を記載してありますが、今回是非見たいと注目していましたのは、徳島県より参加の
赤松煙火による「吹筒」でした。固定筒よりの吹き出し煙火としては三河の一連の大筒(おおのし)、長野下伊那地方で盛んな「大三国」が著名ですが、この四国阿波地方の「吹筒」も一大文化圏を誇っています、今回の赤松煙火保存会は清内路と同じく火薬製造から手掛けるという事で、その独自の花火に注目していました。

披露順(何れも数百年の歴史のある奉納煙火です)
滋賀県篠田の花火保存会 「焼け字・滝」本大会観覧済・ここの見所は何と言っても「和火仕掛け」ですが、さすがに此処ではそれは見られず、ランスの「洋火仕掛け」と「銀滝」を披露されました。  本場の04年観覧記・中部の花火情報館
愛知県椙本八幡社綱火保存会 「綱火」今回初観覧
本場の大会での様子がネット上・動画で公開されています。
滋賀県甲賀手筒花火保存会 「手筒」今回初観覧 手筒花火の披露
本場では「忍者の里の夏まつり」が著名のようです。甲南町HP
徳島県赤松煙火保存会 「吹き筒」今回初観覧 今回の注目しました煙火です。美波町HP
愛知県豊橋手筒花火保存会 「手筒」本大会観覧済 手筒花火の披露
徳島県赤松煙火保存会 「吹き筒」今回初観覧 2本目の「吹き筒」の披露
岐阜県手力雄神社奉賛会 「手筒」本大会観覧済 ここの見所はやはり此処では再現は難しく、今回は10数名によるヨーカン(片手手筒)を披露されました
本場00年観覧記
愛知県豊橋手筒花火保存会 「大筒」本大会観覧済 
長野県下清内路煙火保存会 「噴水」本大会観覧済 本場05年観覧記録
10 愛知県一鍬田天王祭保存会 「手筒」本大会観覧済 今年現地を初観覧しました、祭り・神事としてのメイン行事は当HP掲載の船上の「天の字の提灯」と説明されていました。今回は5斤位の手筒花火を数名で披露されていました。本場07年観覧記
11 長野県下清内路煙火保存会 「仕掛け」本大会観覧済
12 長野県下清内路煙火保存会 「大三国」本大会観覧済 
13 長野県下清内路煙火保存会 「大尺車」今回初観覧 20数年ぶりの再現という大火車(三河でも火車・火輪・風車とも呼ばれる)の披露、直径18尺との説明でしたので、なんと5.4mの巨大な円盤です。

今回のサミットでの写真
椙本八幡社綱火保存会の綱火

奉納煙火で一般的に点火用に使用される綱火(ロケット花火)とは全く違って、大量の火の粉を噴出しながら飛んでいきます。
甲賀手筒花火保存会

火の粉が垂れずに勢い良く噴出していました。

豊橋手筒花火保存会

大筒は大筒神輿の練込み入場から点火までの振込み作法などの一連を披露されました。
(手筒花火) (大筒花火・おおのし)
赤松煙火保存会

今回楽しみにしていました出し物の一つで、徳島県では「吹き筒」と呼ばれる、長野の大三国に良く似た技法の噴出煙火です。
やはり明るい発色に違いは見られます、又鉄粉が細かいのか、火の粉は少しの風でもこのように大きく流れ、同時に演技の大三国の火の粉はほぼ真下に狭い範囲に流れていました。会場の条件によっては火の粉の流れが気になりますが、広がりを持った明るい美しさという点ではこの「吹筒」も素晴らしい噴出花火でした。機会があれば現地で見たいのですが、なにぶん少し遠いですね。









噴水」本大会でも拝見しましたが綺麗
かつ迫力のある素晴らしい花火です。
下伊那地方定番の「大三国」2度披露されました。








これが「大尺車」、なにせ直径5.4mと図体が大きいので回転は「よいしょ」という感じでゆっくり回転します。回転させる噴出花火は1ヶ所と2ヶ所、途中で左右の回転を変えたりします。なかなかの大仕掛けですね。


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