| 戻る(花火写真の撮り方) | |
| フィルムの選択・撮り方の基本 中部の花火情報館 |
まずネガフィルムかポジフィルム(リバーサルフィルム)かですが この項目は別ページを設けてありますので、ご参照ください。(NAKAさんの写真教室)) 一般的にポジフィルムを使われる方が多いですが、ポジフィルムがネガより花火撮影に向いているという事は決してなく、互いに一長一短で、最終目的が何であるかによって使い分ければ良いと思います。ちなみにこのHP上の写真は35mmネガ、ポジ、中判カメラネガ、ポジ。 ISO感度− 花火は発光体ですから、色による明るさの変化は絞りで調節するとして、ISO・50、ISO・100の感度が一般的です。ポジフィルムですとフジ・ベルビア(RVP、ISO50)かポリビア(RDPV、ISO100)を使われる方が多いですね。 RVPは鮮やかな発色とISO50の低感度フィルムの微粒子が魅力ですしRDPUやVはISO100だけに使い勝手がいいし、長時間露出による性能の変化(相反則不規)も少なく、増感性もいいといわれています。ただ、色・感度にばらつきがある気もしますが、気のせいか、撮影条件のせいか、フィルムの乳剤によるばらつきか、現像のせいか、不明。もっともフィルム全般の性質でもありますが。 ネガの場合は露出オーバー気味に撮影されていれば、プリント段階やスキャナーでの取り込み段階で補正出来ますが、ポジの露出オーバーは、まず救済不能。そしてネガの露出アンダーも救済不能。 ネガフィルムもISO感度100が使い易いです。ISO400も風景を取り込みたい時など、多重露出をしなくても使えて便利ですし、画質も四ツ切り程度なら問題はありませんが、花火の露出オーバーに注意して下さい。400ならフジのスペリア400がいろいろの面で使い易いです。フィルムはいろいろ使ってみて、自分の気に入ったフィルムが決まれば、 あまり浮気はしないほうが、いざという時の失敗は少なくなります。フィルムはメーカーによって、銘柄によって、色は違うし、同じISO感度表示であっても、実効感度は大幅に違いますので、ご注意を。 かくいう私も、ネガフィルムのISO100は工事写真、記録写真用の大量販売の安いフィルムにメーカーが力をいれて、いいフィルムが少なくなった気がして、未だ思案中。フジのリアラ・エースかコダックのロイヤル、ポートラを主要な時、数打つ時はコダックGA100といった所ですか。リアラは粒状性のいいフィルムですが、その為実効感度を落としている気がする。ポジは35mmの場合はより微粒子が必要なのでRVPが主体。 簡単にいえば、カメラで構図を決め、三脚にしっかりと固定し、カメラの設定をマニュアル絞りF8〜11、シャッターをB(バルブ)モードにして、花火が打ち上がったと同時にレリーズでシャッターを開き、花火が開花した後、消えた後にシャッターを閉じる。これだけです。これで左の写真は撮れます。問題は・。ピントをどうするかですが、AF(オートフォーカス)で、開いた花火にピントを合わせる事は可能ですが、これは別の狙いのテクニックとして、普通は花火が開く前にシャッターを開ける必要が有りますから、AFで暗い夜空にピントは来ませんので、ピントはAF設定をマニュアル設定に変えておく必要があります。そこである程度距離のある場合は無限遠にしておけばいいのですが、単焦点レンズの場合は無限遠に止まるまで送っておけばいいのですが、問題はAF用のズームレンズの場合です。 AFレンズはその機能上、ピント位置の前後を往復する、いわゆる遊びが必要な為、レンズを遠距離側に最後まで送った位置はピント位置ではなく、これを理解しておかないとピンボケになります。キャノンEOSのUSMタイプ等は特にその高速性の為、遊びが多い。レンズに無限遠位置を示す(¬)のマークが有りますから、ここに手動で合わせて下さい。 厳密にいえば、ピントに被写界深度(ピントの合う範囲)という言葉が有りますが、これは見た目で許容される範囲という意味で、あくまでもピントは一点にしか合わず、花火会場でも打上げ場が前後する場合、35mmのf8や中判のf11でもピント位置は変わりますので、同程度の距離にあると思われる対象物にピントを合わせる必要が有ります。特にズームレンズは被写界深度が狭い傾向にありますので。同じ花火が数発上がる場合は最初の花火を構図とピント合わせに利用するのもいいでしょう。 くどくどとピントについて言っていますが、ピンボケとまでは言わなくても、多くの方の過去業務として写真をプリントして来て、もっとピントが来るはずと思う写真の多いこと,多いこと。35mmカメラの優れた描写性を生かすためには、とにかくピンボケとブレ、これを克服する努力をしないと、単純に35mmカメラで概略換算1800万画素といっても、よりいいレンズで最高の状態で写せば2500〜4000万画素程度の画質も可能だが、これがブレとピンボケで100万画素程度以下の画質にもなってしまう、さほど重要な点です。 多重露出花火撮影に欠かせないテクニックとして、この多重撮影をマスターして下さい。単発の花火をアップで撮るときは必要ありませんが、特に風景を合わせて画面構成したい時、何発もの花火を取り込み、又夜景は花火だけの露出では不足しますので、夜景だけを花火の上がっていない時、事前・事後に露出しておくときに不可欠です。 左図は(夜景だけ・中段のスターマイン・上部の大玉)と3回の多重例です。うまくいくと素晴らしい画面構成となりますが、但し慣れないと失敗の山ともなりますので、経験と反省の繰り返しで挑戦して下さい。カメラの位置、画角を変えての多重は不自然な結果となり易いので、注意しましょう。 方法としてはカメラにこの多重露出機能のある場合、これを利用するか、無い場合は、シャッターを開けたまま、黒い遮光板(何でもいい、使い心地のいい物を利用、団扇の片面を黒く塗るか貼るでもいい)をレンズに被せたり、空けたりで写したいものを調節すればいいのです。 但し、この遮光板方式は常時レンズの前に手をかざして置く必要があり、手が疲れるし、後方に強い光源があるような場合、レンズ内に光が入るおそれがあり、またレンズに触れる事がありますので、ブレにご注意。 後はどうゆう写真を狙うかは皆さんの好みです。私の好みでいえば、ポイントのある風景を適正に露出し、同一のテーマを持った花火群を構成するか、雑多な花火を入れる場合でも、花火の一つ一つはシャープ に、煙の影響を出来るだけ避けて,賑やかに演出出来ればと思っています。 場所の選定 花火写真の失敗の多くは、煙に邪魔されてせっかくの花火の美しさが台無しになる事ですが。これが実に厄介です。いい条件は勿論順風ですが、風が強すぎては花火の形が崩れるし、弱すぎると前の花火の煙が残る。風が無いと最悪で、適当に煙を流す程度の風となると、この条件はなかなか無い。 但しあえて避ける為にも、出来るだけ順風目に場所を設置しましょう。それと煙が充満する後半を避け、第一発目を含む,前半で勝負。 露出の注意点 花火写真の失敗でもう一つ多いのが露出オーバー。特にスターマインは少し欲張るとたちまち真っ白になってしまいます、ピントがシャープに来ていればまだしも、通常これにブレとボケが入ると救いようが有りません。はやめにシャッターを閉じましょう。 絞りの注意点 絞りのf8はあくまでも基準で、花火の明るさによって実際はかなり変わりますが、最近は花火も明るくなっていますのでf11位が基準かな。ポジは露出オーバーに弱いですから、絞り気味に、ネガはアンダーに弱いですから、オーバー気味に。ポジフィルムの場合やデジカメの場合は、露出オーバーは補正不能ですから、正確には、スターマイン・光の色・多重の回数によってその都度、絞りの設定を変える必要があり、花火をゆっくり鑑賞する余裕が無くなります。その点、ネガならf8とf11の使い分け程度で、あとはスキャンとソフトでかなりカバー可能です。 |
以上記載は2002年5月時点ですが、その後のデジカメ等の性能も素晴らしく、2005年には再掲載予定です。