花火を撮る為の

カメラの選択
2002年7月
中部の花火情報館

花火写真を撮りたいが、どんなカメラがいいの?  との質問が多いですが、すべてのカメラが一長一短でこれという決め手は無く、貴方がどんな写真を、どんな目的で、どんな頻度で、どんな予算で撮りたいかによって変りますので、その選択の参考にカメラの特徴・長所・短所等を列記して見ます。

銀塩カメラ(フィルムカメラ)
以前は銀塩カメラなどという表現は有りませんでしたが、デジカメと区別する為、最近はこう呼ばれています。
フィルム及びプリントには銀化合物が使われている為、どなたが言い出したか不明ですが、ほんの数年来の表現です。
@カメラはまずフィルムサイズによって区別されます。

一般的なカメラは35mmフィルム(1コマ24mmx36mm)を使用する35mmカメラが代表選手。他にAPSフィルム(フィルムサイズは35mmフィルムの約60%)を使用するAPSカメラ、今はほぼ無くなりましたが35mmフィルムを1/2ずつ写すハーフカメラがあります。
中版カメラと称される、ブローニーフィルムを使うカメラもハイアマチュア、プロに根強い人気があり、又4x5、8x10(インチ)と言った一枚毎のシートフィルムを使う大判カメラは商用目的が主体で、一部ハイアマチュアでも根強いファンがおられるが、花火撮影には一般的ではないので除外して、ここでは35mmカメラと中版カメラの特徴を列記してみます。
A35mmカメラと中版カメラの比較
ここでは、写真の初心者、もしくはデジカメ派から銀塩も挑戦という方に、絞ってみて、新規のカメラ投資資金も考え、なるべく少ない予算で最大の効果(ありえませんが近付けるには)も頭において・・・。
  35mmカメラの長所・短所
35mmカメラといっても、非常に多くのメーカー、機種があり、なんでこんなにいるの?と思われますが、すべてのメーカー、機種毎一長一短で私も含めて多くの写真ファンは別の機能を求めて何度買い換えてきた事か、そうです、これがあればすべて完璧というカメラは存在しません。
新しい機能を備えたカメラが新発売となると飛びつき、一時期ショーケースがカメラ・機材であふれては、処分しては買い、結局残ったのは・・で、又欲しいカメラが出てきたという状態。
花火撮影にはどんなカメラが必要かですが、もっとも花火だけを撮られるわけではないでしょうから、一般撮影も含めて最新のカメラはほとんどの機能を備えてありますので、問題はないと思いますが、前に述べましたように、長時間露光が出来るB(シャター速度のバルブ表示)機能は不可欠で、又長時間露光する為にシャターを指で押し続けると、カメラがブレますので、ケーブルレ 
 リーズ(リモートコード)を使える接点のあるカメラが最低必要。一眼レフの入門機として人気のキャノンEOSkissシリーズやミノルタαスイートシリーズでもこの機能は備えてます。これにズームレンズ28〜80mm、三脚を新品で揃えて6〜8万円、中古ですと3〜4万円という所ですか。
資金に余裕のある方は、キャノンEOS1NシリーズやニコンF5に大口径高級レンズ群を揃えるとなると40万円〜100万円、私は現在のメインはEOS−3に中級レンズ28〜105mmと昔から愛用のキャノンT−90というAFのないマニュアルカメラがメインで、主にネガフィルムを使って汎用フィルムスキャナーで入力、フォトショップで画像処理の上、このHPに掲載。35mm一眼レフカメラの長所はなんといっても機動性と撮影枚数(36コマ)、レンズ群の豊富さと完成されたオプションシステム、問題の無い描写力等等。レンズは重要で、カメラはレンズで決まると言われるほど。出来れば中級以上のレンズをお勧めします。

中版カメラ 
は120・220というブローニーフィルムを使用、幅6cmの長尺フィルムの最大面積で写すカメラが6x9判(6cmx9cm)、この半分を使用するのがセミ判(6x4.5cm)で間に6x6判、6x7判とあり使用するカメラが異なる。スタジオ等で使用するマミヤRB67やネイチャーフォトファンに人気のペンタックス67が6x7判の代表であるが、花火写真に持ち出すには、その重さと機動性のなさ、撮影枚数も120フィルムで10枚、220フィルムでも20枚で、フィルム交換も面倒。花火撮影には中版カメラの場合はフィルム中枠の予備が速写には必要。
現在一般的になったのはセミ判で、さほど重くもないし、撮影枚数も120フィルムで15枚、220で30枚も撮れるし、35mmフィルムの約2・7倍の面積がある為、描写性も格段に違う。このWEB上の写真をみても、中版カメラと35mmカメラの差は歴然としています。問題は機材価格、レンズ価格、フィルム価格、現像価格、プリント価格が一般的には高価、そして問題はフィルムスキャナーが35mm用とは違って、まだまだきわめて高価、フラットベッドタイプで透過原稿ユニットを利用するには、せっかくの画質が充分には再現されないというのが、泣き所でこのブローニー用スキャナーが汎用価格になれば、又中判カメラを持ち出したいと思っています。

デジタルカメラ
最近(2004年2月)私としましては初デジカメ<キヤノンEOSKissD>を買いましたので、今度はこれで花火がどう写せるか試して、発表をして見たいと思っています。



このホームページ立ち上げの目的は大きく2つありまして、一つは花火写真を撮りたい、そして多くの花火大会、花火写真を紹介して、皆さんも花火写真に興味を持ってもらい、WEB上で発表して欲しい。そして火の知識が、見る目が肥える事により、良い大会、良い煙火店が評価出来る様になれば、必然的に良い花火大会が増えるであろう事への期待があり、もう一つは花火を写す道具として銀鉛一眼レフカメラに挑戦して欲しいという期待と、一般的にネガフィルムが性能的に誤解され、その素晴らしい能力が発揮されていないと感じていますので、ネガフィルム再発見をして頂こうという目的があります。

WEB上の写真の処理について
掲載写真に関して、一般的に特にルールはありませんが私が自らWEB上の写真でルールとしている点は
1・撮影場所は特別な許可地ではなく、どなたでも写せる場所(努力が必要な場所は多いです)からです。
2・多重露出で夜景の事前露出、花火の連続写し込み等は単玉以外は多用していますが、画角を変えて
  の多重撮影等現実には有り得ない構図での写真はありません。
3・必要画面の調整(トリミング)は行ないます。35mmフィルムの小さい面積では、フル画面が基本です
   が、大きさの予測のつかない花火の場合は、多少大き目に撮ってトリミングします。
   静止被写体の撮影では画質の劣化を防ぐ意味でもノートリミングが基本ですが、動体撮影ではむしろ
   トリミングを基本に、シャッターチャンス優先の方が、失敗は少ないでしょう。
4・ソフトによる画像処理ですが、処理を全くしない事を旨とする方もいらっしゃいますが、フィルムに写った
   色、濃度、コントラストが現実どうりであるはずもなく、ネガにしろポジにしろデジカメにしろ、実にさまざま
   な条件で写りは変化しますので、これを見た目に近く、又好みに表現する為には画像処理は不可欠と
   思います。但しその範囲は色、濃度、コントラスト、シャープ処理等の調整程度です。
     

 本記事は2002年5月時点ですので、今後最新記事に改定して行きたいと思います。