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 レンズに関しては、これも膨大なテーマですので、
ほんの基本となる事を記載してみます。

        レンズの知識
レンズの焦点距離とは レンズの焦点距離とは、これは皆さんご存知の
並行して入ってきた光が一点に集まる所です。
ではカメラの1000mmレンズは実長1mもあるか
といえば、そうでなく実際のレンズは複数のレンズ
の集合体で、レンズ設計によってまちまちで、この
実長数字は発表されていません。
現実的には、焦点距離は写る範囲(画角)を決定
する指標と考えていいでしょう。

 50mmレンズで画角45°(35mmフィルム)
 24mmレンズで画角84°(35mmフィルム)
100mmレンズで画角24.3 (35mmフィルム)
この画角はどんなカメラでも一緒かというと、実は大違いで、この画角は記録するフィルム面の対角線の大小にて変る。上記の画角は35mmフィルム(24×36mm)の場合で、たとえばデジカメでCCDサイズがニコンD1(24mm×16mm)の場合対角線の差は約1/2で、記録面が小さいという事は同じ焦点距離のレンズを使っても、写る範囲は中央部の切り取り画面、つまり望遠側の画角になる、この場合24mmレンズを使っても約35mmレンズ相当の画面になる。

従ってデジカメは広角が苦手という事になっているが、ただしレンズはその製品上、中心部分ほど解像力等諸性能はよく周辺部ほど劣化すると言う面ではプラスではある、最近はコンタックスでCCDフルサイズが出たようですが、レンズ設計が高スペックという事は高価格という事になっている。当面メーカーの落としどころは3/4CCD辺りらしいが。

レンズのパースベクティブ 特に広角系レンズで問題になるが、レンズは被写体と並行にセットした場合は並行面での像のユガミは無いがたとえば高層ビルなどを下から見上げる様にレンズを上に向けると、この様に遠近感が極端に誇張される。これはレンズの性質上やむを得ないが、出来るだけこのユガミを少なくするには、

1、出来るだけ被写体と距離をとる。
2、上部の余分な空間をとらず、とにかくカメラの
   角度を可能な限り少なくする。
3、画面に充分余裕があれば、カメラを並行にす
  れば、下部がムダになるが、トリミングすれば、
  とにかくユガミは避けれる。
4、特殊レンズの使用(シフトレンズ)、アオリ付き
  カメラの使用(中、大判カメラ)

遠近感をあえて誇張する表現を狙う場合は別として、この遠近の誇張は出来るだけ避けたい。
一般撮影の場合でも、人物を近くから撮影する場合、立ったまま写す人がいるが、結果として頭でっかちの足が短い写真になってしまう。人物撮影の基本もカメラは並行、つまりかがんで腰の辺りから写す、故意にスマートに表現するためには、下から見上げる感じで写すのも方法の一つ。この為三脚は水平にセットするのが基本となります。

遠くから写す左に比べ、近くで広角レンズを使うと右のように大きく遠近が誇張される。では花火の玉自体はゆがんで写るのか、次図で検討してみた。 A点とB点では大きく歪む事になるが、球の場合、写る面CDは並行の等距離の為立方体の場合は大きく歪んでも、球では影響は少ない感じ、下端と上端の星の密度差は出るが、広がりは等距離。星先が大きく垂れるとA点の影響が出てきそう。
花火を近くから広角レンズで写す場合の検討

     以下レンズの基本的性質・性能
レンズは中心部ほど良く写る どんなレンズも程度の差はあるものの、中心部が解像力にすぐれ周辺に行くほど諸欠点が出てくる又レンズは通常絞り開放時より2〜3段絞った方が画質は確実に向上する。絞り過ぎると又画質は落ちる。
周辺光量 特に広角系レンズ、明るいレンズ(大口径レンズ)等で外周部が暗くなる傾向がある、これは光が均等に入らない為で、日中の空などで目立つ。絞りを絞ればある程度改善はされる。
フレアーとゴースト フレアーとは、逆光や強い光がレンズ内で乱反射して、モヤがかかった様に見える事で、ゴーストも同じ原因で光源が何重にも絞りの形が写り込む事で、どんなレンズも直接太陽など入れた場合、影響は避けられない、低価格のズームレンズなどでは特に発生しやすい。避けるには、出来るだけ光源を直接レンズに入らないようにするとかレンズフードは力つける様にする。これは注意してみれば、目視出来るので、ゴーストの発生位置に気をつける。
歪曲収差 広角レンズで真四角のものを写すと、周辺が膨らんでタル状になり、望遠レンズで逆に中央が凹む写りになる事で、良いレンズほどこれが補正されているが、直線の物を撮る時には要注意です。
レンズの解像力 一般的に高級レンズと低級レンズ(?)ではその差は大きい。平均以上のレンズは2段絞った中心部の解像力は1mm当たり100本、平均値で悪くてもも50本の線を認識出来るという事は白黒で1mm当たり解像度が100として35mmフィルムで2400×3600=864万画素。カラーで約2600万画素という事になってくるが、これは最高の条件での撮影の場合。ブレやピンボケで大幅に落ちる。
レンズの色特性 レンズの良悪により、写した写真の色は多少変る。赤みの強いレンズとか黄色に偏ったレンズとか。高級レンズはこの偏差値が規格範囲にあるが、そうでなく、プリントに傾向値として出てくるレンズもあるので注意。
色収差 300mm以上とかの望遠レンズの場合、色の波長の影響で、色がずれてぼやけた写りになる影響が出てくる、これを補正したのがアポクロマート処理、いわゆるアポレンズ。
非点収差 点が点に確実に写らないという欠点、夜景などで遠くの灯りのシャープ性に差が出る。
手振れ補正レンズ Canonの独壇場ですが、スタート時のEF28〜135mmISレンズの評価は高く、現在望遠レンズ群まで揃えた。手持ちでシャッター速度2段分の差という触れ込みだが、使っている人の実写を見る限り、確かに効果はあるようです、これに規格のオートストロボがあれば万能という感じ。ただしISを切れば普通のレンズで、電池を食うので、使用の都度電源をoffにしないと、すぐバッテリーがあがる。最近ニコンも発売。
超音波モーター駆動 これもCanonのUSMタイプが独壇場であったが、最近はニコン、シグマなどが追従している。ピント合わせの高速性は快適である。
マクロレンズ 通常のレンズはその設計上、最短撮影距離という近ずける範囲が決まっていて、接写が不得手。通常よくて50cm以上は近ずけない、という事は近ずいて大きく写せないという事になるが、マクロレンズは直近まで寄れる、撮影倍率という言葉がありますが、フィルム上に同じ大きさで写せることを等倍撮影といい、最近のマクロレンズはこれが主流、他は1/2倍。通常レンズは1/4以下。花とかのネイチャーファンには必須のレンズ。撮影解像度もきわめて優れている。
太陽を大きく写すには 朝日、夕日の太陽を出来るだけ大きく写すのに必要なレンズは?
太陽は通常レンズの焦点距離の1/100mmの大きさにフィルム上写ります。という事は100mmレンズで1mm、フィルムの巾は24mmですから、最大に写すためには2400mmの超望遠が必要という事になります。
かほどにレンズの設計は難しく、高級レンズほど、これらの補正がいいと言うことにはなるでしょう。
レンズの手入れ
1,レンズの大敵はカビ 防湿庫での保管がベターですが、そこまでしなくても、ガラスケースに防湿剤を入れて、レンズはケースに入れずに剥き出しにしておけば、まずカビが生える事は無いと思いますが、雨の日はご注意、レンズの表面の水滴は後でも拭いておけばいいですが、問題はレンズ内に水が入ると、水分は後で乾燥すればいいのですが、水と共にゴミが当然入ってきますので、鏡胴部の回転部などは極力水が付かない様にカバーしましょう。
2.レンズの掃除  レンズ前玉の多少のゴミ、キズ程度はボケが拡散しますから、まず写りに影響される事はありませんが、絞りを絞り込むほどボケは少なくなくなりますので、綺麗にしておくに越した事はありません。通常はクリーニング用のブロワーでゴミを吹き飛ばすか、同じくクリーニング用のハケで軽くゴミを取り、その上でレンズを拭く。ゴミがあるまま拭いてしまうと、レンズをキズ付けますので特にご注意。
レンズ表面は薄いコーティングがしてありますから、ガラスにキズ付かなくても、このコーティングは強度はないのでご注意。拭く場合、レンズ用のクロス、クリーナー液がありますが、そこまではしなくても、私の場合、息を吹き掛け、ティッシュで軽く程度です。洗剤などで拭くのはお止めください。
3.レンズ保護フィルター レンズのキズは買い替えなどの場合、一番商品価値を落としますので、保護カバーもいいでしょう。逆にいえば、レンズの僅かなキズなど撮影に支障はないので、中古品での狙い目かも知れません。前玉は良しとして、レンズ後玉はフィルム面に近いだけに、レンズの脱着には注意しましょう。フィルターも厳密にいえば、乱反射の影響の機会を増やす訳ですから、逆光時は外したほうがいいかも知れません。