花火写真の撮り方   NAKAさんの写真教室  
                             中部の花火情報館

撮影にも色々なジャンルにより、それぞれ経験に基いた要領、コツがいりますが、ここでは花火という特殊な被写体を写す方法を、全くの初心者から中級者程度を対象に、いい写真を撮ってWEB上で発表される事を目的に記載してみます。

何故なら、私は写すのも好きですが、いろいろな個性、感性、技術で写された写真を見る事も大好きだから。


 (1)必要な機材
   (2)フィルム・撮り方の基本
   (3)花火を撮る為のカメラ選択







(1) 必要な機材
 カメラ(一眼レフカメラ)、レリーズ、三脚。

これが最低必要な三種の神器。花火写真といっても、基本的には夜景撮影の変形で、夜景を写した事の有る人、夜景を写す道具があれば、最低それでOKです。

  カメラ(一眼レフカメラ)
目標とする写真により、ピンからキリまでですが、使いきりカメラでも勿論とれます。この写真も、よくお目に掛かりましたが、このカメラ(というかレンズ付きフィルム)で彼女を前面に後方に花火をフラッシュでパチリ。幸いフュルム感度はISO400〜800有りますから、花火は光の点として、一応写ります。
ま、ここはもう少しレベルアップして、コンパクトカメラではどうか。コンパクトカメラは基本的に手持ち、スナップ写真を撮るためのカメラですから、三脚は使えるものの遠隔シャッターを切るレリーズ機能のあるカメラが(高級コンパクトを含めて)まずない。長時間露出の夜景モードはあるのに。

レリーズの必要性は、三脚に付けても指で押すとカメラがぶれるので、夜景ならセルフタイマーでシャッターを切ればよいが、花火はタイミングがいるのでまず難しい。
ではデジカメはどうか。最近その高機能化は素晴らしいものがあるが、いずれBバルブモードが付き、レリーズ接点がつき、600万〜1000万画素タイプが一般価格になり、記録メディアがさらに、大容量、低価格になり等等、現行タイプではまだ苦しい。

ここで一眼レフカメラの登場となる。もっとも一眼レフでなくとも、レンジフャインダー付きカメラでも、二眼レフでも、4x5でも、ビューカメラでもなんでもいいが、要はマニュアル操作で絞り、シャッター速度(Bバルブモードのあるもの)の設定が出来、レリーズ接点のあるカメラ(旧タイプで無いものがありますのでご注意)が最低必要です。詳しくは(5)のカメラの選択にて。

三脚  
さて三脚、三脚なら何でもいいだろうと無頓着な人も意外と多いですが、三脚を使ったから大丈夫という人のブレた写真を写真店時代なんと数多く見て来たことか。
ブレとピンボケ、この失敗の2大要素のうち、まずブレは三脚に起因する場合と、扱いの不注意によるもの、立地条件によるものとありますが、

      立地条件−−道路端で車が通る場合、歩道橋の上、車の通る橋の上、コンパネ敷き
               の桟敷席、等地盤が揺れる可能性のある場所は避ける、花火の星が
               全部同じ方向に規則正しくブレている場合はカメラのブレ。
      扱いの不注意−三脚にセットしたカメラを手で押さえて、ブレ対策と考えているひとも
               おられますが、手で触るとまずブレます。手で触ったあと、少し時間を
               おいて、振動の治まりを待って、慎重に息を止めてシャッターを切る事。
               風の強い時は、軽い三脚は難しいですが、ストーンバッグ等で出来る
               だけ重くして安定させる事。
      三脚   −−俗にいう割り箸三脚。軽く・細くが携行性が良く便利ですが、よほど風
               等を気にしながら、慎重に扱わないとブレやすいです。重く、変形しに
               くい丈夫な三脚が理想です。選ぶとき、各部のストッパーを閉めた後
               パーン棒を押さえつけて、左右にひねってみると足がグラグラする様
               ではダメ、人間に限らず丈夫な足腰が必要です。この点ジッツオ等は
               丈夫ですが、それほど高級でなくても1〜2万円で丈夫な三脚は有り
               ますから、重さと体力を考えてお選び下さい。
               高さはセンターポールを上げない状態でカメラが目の高さ以上が必要
               です。立って撮影となると低い三脚では、中腰になり非常に疲れます。

レンズ      
35mmカメラでは何と言ってもズームレンズが便利です。画角は標準ズーム28mm〜80mmが一般的ですが、最近はメーカー純正レンズも24mm〜105mm(ミノルタ)や従来よりのニコン24〜120mmのように広角側に広がるレンズが便利ですね。花火を近くで撮る場合28mmでは入りきれないケースも多いです。
単焦点レンズも中には素晴らしい画質のレンズもありますが、ズームとさほど変わらないレンズも多く、花火は特に撮影ポイントにより画角が大きく変わりますからズームレンズで充分です。価格的には高いレンズほど確かにいいレンズという事になりますが、安売りのセット価格に使用される、余り安いレンズよりは中級程度のレンズをお勧めします。
                
キャノンでいえば純正28〜80mmが何と言っても価格的に安いし、問題もありません。おなじ28〜80mmf2,8の高級大口径レンズもありますが、価格的に中古でも11万円と少し考える値段ですね。私は間をとって28〜105mmを愛用していますが、このレンズは画質的にもお勧めです(表題写真はこのレンズ、ネガISO100、フィルムスキャナーより)。あと28〜135mmISレンズは一般撮影用には特にお勧めです、手振れ補正機能が有効で、手持ち撮影がかにブレの影響が大きいかの実感出来るレンズです。ただ花火撮影はこの機能は必要ありませんから、描写は普通のレンズで特に高画質という事ではありません。
最近は28〜200mmが発売になりましたが、高倍率レンズは確かに便利ですが一般的には高倍率ほど特に望遠側の性能は落ちる傾向にありますので、私は望遠が必要な人は望遠ズームをもう1本別に買われる方をお勧めしています。

その他必要機材  
       最低必要なもの
            レリーズ  −
手振れ防止上必需品です
            大会プログラム−
撮影の作戦上必要です。
            ライト   
−夜ですから、これを忘れるとカメラの設定の確認、探し物等非常に不便。
             予備電池 −Bバルブモードの長時間撮影になりますから、これは必需品。
             フィルム  −これがないと始まりません。
             遮光紙  −多重撮影する時、カメラの多重機構を使う場合とシャッターを開けたまま
                      レンズの前を遮光する方法がありますが、この場合必要。団扇でも可。
             レンズクリーニング用品−ティッシュで可。
             雨対策品  −いつ雨になってもいいように傘、ビニール袋(カメラ、レンズ保護用)
             灰皿     −私のようにタバコを吸う人はエチケット。
             ゴミ袋    −撮影後の後始末。
       あれば便利な物
             椅子 −レジャー用の折り畳み椅子。地べたに座るより楽ですし、会場の前列で
                        座って撮影の場合、これがあると楽です。
             場所取り用シート−場所取り可能なら必要です。
             レインブラケット−三脚に雨傘を固定する市販品があります。雨の時は勿論          
                        傘を付けたまま撮影出来ますし、昼間は日傘代わりにできるし、私は
                        必需品として重宝しています。
             ツインブラケット−三脚を2台セットする場所がない時、これでカメラ2台をセット。
             機材運搬具−機材、三脚1式を運ぶ2輪カート、担ぐより数倍楽です。
             防虫スプレー−川際の蚊対策、しかし今まで無くても刺された事はないのであまり
                          使わない。蚊より人間の数が多いのかも知れません。