篠田の花火
伝統技法による古式絵仕掛が幽玄の世界を演出します
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2004年篠田の花火 開催日 5月5日(当初予定5/4より雨で順延) 場所 滋賀県近江八幡市上田町・篠田神社 交通 JR琵琶湖線「近江八幡駅」よりバス上田停より歩5分 問合せ 近江八幡観光物産協会 0748-32-7003 近江八幡駅観光案内所 0748-33-6061 篠田神社 0748-38-0387 近江八幡市商工観光課 0748-36-5517 |
| 2004年(H16年)和火の絵仕掛 |
| 祭り概要 近江八幡市HPによれば、祭りの起源は江戸時代に雨乞いの返礼として花火を奉納した事に始まるとあります。近年各地での枠仕掛けはランスと呼ばれる鮮やかな色を発する洋火がほとんどですが、ここでは古式の材料である硫黄、硝石、桐灰を使用するという伝統和仕掛を継承・保存しているとの事です。 絵部分の主原料は硫黄と思われ、近くの篠田会館で作成された見本がありましたが、硫黄を下絵の線に沿って厚く塗り込めてあり、爆発的な速火線による着火と同時に、場内は硫黄特有の強烈な匂いに包まれます。 祭りは毎年5月4日の固定日で開催されますが、今年は5月4日が雨の為、奉納煙火は5月5日に順延されました。この祭りは篠田神社の例祭としての祭りと和火仕掛け保存会による奉納煙火とは別組織で行われており、今回例祭の部分の大松明行事や手筒花火(三河より出張)奉納は雨中に予定通り5月4日に開催され、和火仕掛けや打ち上げ花火等は雨のため翌5日に開催と変則的となりました。 通常の同時開催の場合(5月4日開催の場合) PM7.00頃 大松明の宮入等例祭行事 PM9.00頃 打ち上げ花火、ランス方式の絵仕掛け、銀滝等 PM9.30頃 和火仕掛け点火、フィナーレに大松明が燃やされる。 今回は例祭行事が前日終了の為、時間変更にて開催(2004年5月5日分) PM8.00 3号5段雷にて開幕 境内隣接の場外で櫓に組まれた「三国一」煙火奉納 この煙火は私の観覧場所からは火の粉が見える程度でしたが、南信州の 「大三国」とは違い、片手手筒大の噴出花火を枠に取り付け、水平方向に 回転させるという事でした。 打上げ花火 4号〜10号(内訳は別記) PM8.15 4号地割り号砲 枠仕掛けのすぐ奥から「ドカーン」と轟音、一瞬事故かなとビックリでした。 PM8.17 ランス絵仕掛け(縦5m横8m)テーマ「Mars=火星&HARRY POTTAR」 PM8.18 銀滝 ナイアガラ PM8.23 和火(縦12m横20m) テーマ「紀伊山地 吉野熊野の霊場古道」 PM8.33 3号5段雷花 で終了予定は多少遅れました。 観戦記 数年前から気になっていましたこの篠田の花火、私は花火の歴史・伝統にも非常に興味があり、全国的にも例を見ないと言う「古式の和火仕掛け」を当日は雨で順延にも負けず、やっと観覧を果せたという感じです。 花火に限らず、伝統行事・技法というものは、なかなか存続が難かしく多くは自然消滅的に無くなって来ましたが、今も各地でこの伝統を守り存続の努力をされている行事も多い事が非常に嬉しい事です。 この篠田の花火も「篠田の和火仕掛保存会」が主体となって、保存の努力をされているとの事です、このように強力な組織、後継者育成、住民・氏子の協力、行政の理解等無くしては今日までの継続は難しかった事でありましょうし、今回敬意を払って見学させて頂きました。当ホームページの目的の一つには、このような伝統行事を微力ながらも広く紹介する事により、多くの方に注目され、見守って頂きたいという思いがあります。 現在の枠仕掛けは主にランスと呼ばれる細い棒状の炎管を文字や絵の部分に直角に並べて、一つずつを速火線で結んで、同時に着火、さまざまな色のランスが数10秒光を放つというものですが、さて、この和火仕掛け、硫黄、硝石、桐灰が原料とありますが、これが揃えばいわゆる黒色火薬ですぐに燃焼してしまうでしょうし10分間もどのように発火を続けるかに疑問と興味がありました。 見るところ、この黒色火薬部分は写真にありますように布状の速火線に使われ、絵の部分は主に硫黄そのものの燃焼によると思われます。発火当初はこの硫黄部分が炎を上げて燃え、全体に赤っぽく見えますが、炎が収まる部分が写真のように青紫調の蛍火のような淡い光を発しながら幻想的な光景を醸し出します。 この炎が収まっても光り続ける、薬剤の配合や硫黄に確実に火を入れる為の速火線(速火板)の工夫が伝統技術なのでしょうね。素晴らしい光景でした。 住民・氏子の皆さんの出足は遅く、見学なら今回は例祭行事の松明等が前日に終わっていますから6〜7時来場でも充分という感じでした。通常でも6時来場で充分との事でした。今回は勿論初参加で要領が判りませんでしたので、昼過ぎには来場、2〜3時頃からは目の前で枠パネルの組み立て等作業が行われますので、これを見学しながらの写真仲間との歓談も楽しめました、写真は今回は公式ビデオ作成という事で最初の5分間をフラッシュ禁止としきりにアナウンスされましたが、それでもしばしばフラッシュが光ったものの、低光量のため、あまり影響は受けませんでした。なお前述の硫黄の匂いが発火直後から最後まで場内に立ち込めますので、風下やかぶり付き見学される方は健康にご注意とアナウンスされておりました。 |
写真
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絵柄のスケッチ テーマ「紀伊山地 吉野熊野の霊場古道」 現在「熊野古道」の世界遺産登録を目指してのプロジェクトが発足していますが、今回の絵柄はこれを取り上げています。 素晴らしい歴史遺産を後世に残すという共通の意味でも、この篠田の和火仕掛で取り上げられた事は意義深いですね。 絵は絵師による下絵を元に作成されます。昨年まで携わった絵師は引退されるとの事で、今回は新しい絵師による新作とのお話でした。 熊野古道の案内HP 熊野大辞典より |
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| 篠田神社 | 2本の大松明(5/4分) | 神社を背に南面境内の様子(5/4分) 同時開催の場合は、松明がこの中央に運ばれます。観覧はこの右端の石垣上。 |
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| 絵パネル取り付け用の鋼管枠 | パネルの地上配置 一旦絵柄を地上に配置 |
絵パネルの取り付け作業 一枚毎、人出で組み立てる |
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| 絵パネル 6尺四方の杉板パネルにすでに 絵柄が描かれています |
絵パネル 表面の布状の速火線が珍しい。 この下に硫黄で絵が描かれています |
絵パネル取り付け完了 パネルの取付け完了 |
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| 和火への点火 綱火による着火後、ドーンという音 とともに速火線が瞬間的に燃え拡がる |
乱玉と回り火 和火への点火と同時に、下部からの 乱玉及び回転花火の奉納 |
和火絵仕掛 初期の和火仕掛け、全体に まだ炎を上げて赤く見えます |
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| 7号華桔梗芯キラキラ(北日本花火興業) | 7号キラキラ芯菊先紅銀(金子花火) | 洋火絵仕掛け |
| 打ち揚げ花火は神社南方の新幹線とR8号の間の田圃にて、10号3玉、7号14玉、5号5玉、4号10玉が玉名、煙火店名をアナウンスされて打ち揚げられました、花火ファンにとってはこれは非常に親切な打ち揚げ方です。玉は中国玉3玉を含む全国よりの玉が参集、神社境内からは距離は近く、見応えがありました。伝統花火と共に全国煙火店10社程の7号・10号玉も見れるというお勧めの祭りです。なお煙火ご担当のK様には、色々お聞きしたり、煙火目録をコピーして頂いたりとお忙しいところ、誠に有難う御座いました。 |
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